前後のエントリ

2005年04月13日(水)

マリア様がみてる 自分のためのメモ

メモメモ。 まったくもって途中。 ネタバレしまくり。 見逃してください。 表紙イメージはAmazonさんから引っ張ってきてます。 なんだか結構な量になってしまいました。 全部で250kbyteくらいみたいです。 blog的には、こういうときはエントリを分けるのでしょうか。

最終更新→2005/08/02。 現在読み中→薔薇のミルフィーユ。


「ごきげんよう」 「ごきげんよう」 さわやかな朝の挨拶が、澄みきった青空にこだまする。 マリア様のお庭に集う乙女たちが、今日も天使のような無垢な笑顔で、背の高い門をくぐり抜けていく。 汚れを知らない心身を包むのは、深い色の制服。 スカートのプリーツは乱さないように、白いセーラーカラーは翻らせないように、ゆっくりと歩くのがここでのたしなみ。 もちろん、遅刻ギリギリで走り去るなどといった、はしたない生徒など存在していようはずもない。 私立リリアン女学園。 明治三十四年創立のこの学園は、もとは華族の令嬢のためにつくられたという、伝統あるカトリック系お嬢さま様学校である。 東京都下。 武蔵野の面影を未だに残している緑の多いこの地区で、神に見守られ、幼稚舎から大学までの一貫教育が受けられる乙女の園。 時代は移り変わり、元号が明治から三回も改まった平成の今日でさえ、十八年通い続ければ温室育ちの純粋培養お嬢さまが箱入りで出荷される、という仕組みが未だに残っている貴重な学園である。


マリア様がみてる


01 マリア様がみてる(1998/05/10)

マリア様がみてる 純粋培養の乙女たちが集う、私立リリアン女学園。 清く正しい学園生活を受け継いでいくため、高等部には「姉妹(スール)」と呼ばれるシステムが存在していた。 ロザリオを授受する儀式を行って姉妹となることを誓うと、姉である先輩が後輩の妹を指導するのである。 高等部に進学して、まだ姉を持っていなかった祐巳は、憧れの『紅薔薇のつぼみ』である二年生の祥子から、突然「姉妹宣言」をされるが!?

01-01 マリア様がみてる

祥子さま 「横暴ですわ! お姉さま方の意地悪!」 (G)

胸さわぎの月曜日/波乱の火曜日/水曜日の物思い、金曜日のバトル/辛くて渋い週末/熱い二週目/ワルツな日曜日

祐巳さん1年の秋、学園祭約2週間前~学園祭当日夜。 あらすじ:「お待ちなさい。タイが、曲がっていてよ」→月と、マリア様だけが二人を見ていた。 祐巳さん一般人(1年桃組35番)→紅薔薇のつぼみの妹。 山村先生は1年桃組の担任。 柏木さんあり。

桂さんがリリアン娘の標準形なんだろうな。 祐巳さんがこっち側からあっち側へ行くシンデレラストーリーなんだけど、桂さんはこっち側代表。 物語の導入として名前で呼び合うことやスールシステムといったリリアン独自の風習を桂さんが教えてくれる。 物語はこのあとあっち側メインになっていくので、桂さんのフェードアウトはしょうがないことなのかもしれない。 苗字くらい考えてあげてもバチは当たらないと思うけど。


02 黄薔薇革命(1999/02/10)

マリア様がみてる 黄薔薇革命 学園祭の夜にロザリオを受け取って、正式に祥子の妹になった祐巳。 紅薔薇のつぼみの妹としての日々が新たにスタートするが、思いがけない大事件が待ち受けていた。 今年度の「理想の姉妹」賞に選ばれた黄薔薇のつぼみの支倉令とその妹の島津由乃が、突然姉妹関係を解消したのだ! 二人の影響を受けた少女たちが自分のお姉さまにロザリオを返す事件が相次ぎ、学園中が大パニックになるが!?

02-01 黄薔薇革命

江利子さま 「川をね、ボートで流されていて、その先には大きな滝があるとするでしょ? でも、その滝を下りないと我が家に帰れないのね。 オールはあるのよ。 どっちに漕いだらいいと思う?」 (G)

ベスト・スール/返されたロザリオ/思わぬ余波/いったい、どうなってるの?/戦う乙女たち/終わりよければ

祐巳さん1年の秋、学園祭翌登校日~改造手術数日後。 由乃さんの改造手術の日=令さまの剣道の試合の日=たぶん11月(『バラエティギフト』に確か出てきたからそこまで読み進んだらもう一度確認すること→『いばらの森』で11月との記述)。 アニメ版では11月22日のよう。 黄薔薇革命~改造手術は2週間の模様。 山村先生は1年桃組の担任であると同時に剣道部の顧問でもあるようだ。 祐巳さんのクラスで「由乃さんごっこ」したのは小山田みゆきさんと桂さん。

剣道の試合で見えた令さまの真っ直ぐていうか平らな心ていうか明鏡止水ていうか。 私こう見えても弓道の有段者(つっても2段だが)なんで、なんとなくわかるようなわかんないような。 わかんなくてもいいからサラリと流されてるんだろうけどさ、ここでの令さまの成長度合いは非常に大きいと思われる。 全編通して令さまの成長物語って感じなのかな。 上に書いた江利子さまのお言葉だけど…やっぱり歯医者に行くべきかどうか、ってことなんだろうなぁ。 黄薔薇さまは計り知れないよ、うん。


03 いばらの森(1999/05/10)

マリア様がみてる いばらの森 期末試験で落ち着かない学園に、驚くべき噂が流れた。 リリアン女学園をモデルにしたと思われる自伝的小説が出版され、しかもその作者が白薔薇さまだというのである! 小説の内容が二人の少女の禁断の恋を描いたものであることも加わって、学園は大騒ぎ。 白薔薇さまの過去はタブーとなっていて、事情を知っている人もみんな口をつぐんでいた。 祐巳と由乃は、真相の解明に乗り出したが…!?

03-01 いばらの森

聖さま 「あのねぇ。 私は世界中の人たちにわかってもらわなくていいの。 大切な人にさえ、わかってもらえればいいの。 わかる?」 (G)

期末試験と文庫本/シロイバラ/須加 星は誰だ?/イブに会えたら

祐巳さん1年の冬、2学期の期末試験~クリスマス。 期末試験中に白薔薇さまいばらの森疑惑、試験休み中に由乃さん宮廷社襲撃(祥子さまはフランス)。 「十月に紅、十一月に黄ときて、今度は白」とのことなので、学園祭は10月で革命は11月らしい。 いばらの森事件の最後はクリスマス=聖さまの誕生日ってことで、事件は12月ですね。 毎月イベントのあるリリアン。 コスモス文庫のある宮廷社は新宿から地下鉄でJ駅だそうです。 どこだろう。 東京は難しいや。 セイ=須加星=春日せい子、カホリ=佐織=シスター・上村、上村佐織。 1周回って元に戻っちゃった蓉子さまは画用紙にホイル貼ってこしらえた王冠被ってティッシュの花を作る、萌え萌え。 関係なさそうだけどこのセリフを記録→ 「そうだわ、じゃあこうしましょう、春日さん。 『いばらの森』の続編書くんです。 ある日、死んだと思っていたカホリから連絡があるんです。 そこから、話が始まるって感じで……」

03-02 白き花びら

蓉子さま 「何で、私が嘘をつくの。 友達に嫌われる損な役回りまでして」 (G)

春の蓓蕾/夏の温室/秋の恋情/冬の残花、そして

聖さま2年になったばかりの春~翌年春、ちょうど1年だね。 シスターという仕組みをよく知らないので、きっとちゃんと読めていないと思う。 栞さんのこの話も、後で出てくる志摩子さんの話も。 どれほど特殊なのか、どれほどの覚悟なのか、その程度がよく分からない。 そうとうな覚悟らしい、と読んだけど。

スーパー女子高生の蓉子さま。 彼女は彼女なりに必死に生きてるだけなんだろうな。 あるいは、優等生でいることそのものが蓉子さまにとっての存在意義なのかもしれない。

世界と自分がずれているというか、ちゃんと重なっていないというか、微妙な違和感がある。 聖さまほど強烈な、消えてしまいたいと思うほどの感覚ではないけれど。 自分の存在そのものがなんとなく不安定というか、なんというか。 この世界が本物ならたぶん自分がニセモノだろう、自分の存在が本物ならたぶんこの世界がニセモノだろう。 なんかそんな感じ。 この感じが最強に強まった感じが聖さまの感じなのかなぁ。 世界と自分のズレは、治すとか克服するとかそういうのじゃない。 ただ、このズレた世界で生きるだけ。 聖さまはズレた世界に立ち向かって受け入れ、私はただ逃げたと。 そういうことです。


04 ロサ・カニーナ(1999/12/10)

マリア様がみてる ロサ・カニーナ 年が明けて三学期が始まったリリアン女学園では三年生の欠席が目立ち、祐巳たち下級生は大好きな先輩の卒業が近づいていることを実感していた。 そんな中、来年度の生徒会役員選挙が行われることになる。 祐巳はつぼみの三人がそれぞれの薔薇を引き継ぐのだと思っていたが、二年生で「ロサ・カニーナ」と呼ばれる生徒も立候補することを知って…!? 大騒ぎのお正月を描いた番外編も同時収録。

04-01 ロサ・カニーナ

蔦子さん 「海老名があるんだから、蟹名もありでしょう」 (G)

寂しいぬくもり/黒薔薇さま?/君、何思う/姉妹の存在意義/ささやかな秘密

祐巳さん1年の三学期最初の日~山百合会幹部オーディション当日。 ロサ・カニーナ(人物)を監視するために図書館へ侵入した由乃さんが閲覧室で開いた本は江戸の物価と忍者屋敷の見取り図。 江戸の物価は次巻あたりで出てくるハズ(アニメ版ではそうだったが本編でどうだったか忘れた)。 作者は全文を電子データとして持ってるだろうから、新しいの書くときは全文検索しまくりなんだろうか。

選挙なんだけどさ。 例えば白薔薇のつぼみが落選して、ロサ・カニーナが当選したとする。 すると、来年度は静さまが白薔薇さまになる。 例えば新人が2人立候補して、白薔薇のつぼみと黄薔薇のつぼみが落選して新人2人が当選したとする。 すると、新人2人のうちどっちが新白薔薇さまでどっちが新黄薔薇さまになるんだろう。 薔薇の館で威嚇しあって決めるのかなあ。 ま、将来にもそんなことにはならないだろうからどうでもいいか。

04-02 長き夜の

祐巳さん 「茶色にしましょう!」 (G)

一月一日/二日に神社で初詣/天敵のいる風景/お姉さまの隣

祐巳さん1年のお正月。 柏木さん成分含有(最近柏木さんが好きになってきている…)。 祐巳さんも社長令嬢なわけで、庶民とか言っちゃうにはやや問題があるとは思うけど。 相手が本物では確かにな、誰を持ってきても下々のものにしかなれないな。 で、お金持ちの風習って訳ではなくて、違う家には違う習慣があるもんだというお話です。 家をあまり意識していなくても、もしくは意図的にそれを避けるように生きていても、家の文化からは逃れられないものかもしれない。 人は家に生まれるからね。


05 ウァレンティーヌスの贈り物(前編)(2000/03/10)

マリア様がみてる ウァレンティーヌスの贈り物(前編) 2月14日。 チョコレートに添えて、胸にしまい込んだ想いを表す絶好のチャンス。 でも、今年のバレンタインは気が重い。 というのも、その日の菓子交換が、ひと月後のホワイトデーに影響するから……。 由乃から令へ――。 すべてにプロ級の令のお返しは、いったいどうなるのかしら? いよいよ佳境に入った、リリアン学園の日常は!? お楽しみ! の番外短編つき!

05-01 びっくりチョコレート

志摩子さん 「迂闊だったわ」 (G)

リサーチ/珍客の手土産/部外者/二月十三日/ウァレンティーヌスの悪戯

祐巳さん1年の冬、バレンタインデー約3週間前~バレンタインデー。 新聞部プレゼンツ「山百合会幹部薔薇のつぼみのお宝探し大会」。 リリアン新聞部はディザー広告を実施、「リリアンかわら版プチサイズ・バレンタイン企画カウントダウンスペシャル」を発行。 白カードは委員会ボードの「環境整備委員会だより」の上、見つけたのは静さま。 黄カードは図書館の江戸の物価が書かれた本、見つけたのはななしさん(次巻で田沼ちさとさんと判明)。 紅カードは古い温室のロサ・キネンシス(植物)の根元の土の中。記録上誰も見つけていない。 江戸の物価は前巻『ロサ・カニーナ』で由乃さんが読んでた本。

これでもかというほど念入りにすれ違いを重ねる祐巳さんと祥子さま。 もうどうしようもないだろ、と思ってたらあっさり和解。 これもウァレンティーヌスさんの仕業でしょうか。

05-02 黄薔薇交錯

令さま 「ま、よしとしよう」 (G)

十八時五十分、江利子/十九時十八分、由乃/十九時三十分、令/二十三時十分、江利子/二十三時十分、由乃/二十三時十分、令

バレンタインデー当日。 新聞部企画でいっぱいいっぱいの令さまのドタバタを描く衝撃作。 てか、まとめると「令ちゃんのヘタレ」でよろしいか。 最終的に同時に似たような結論に至る黄薔薇姉妹のシナジー効果。


06 ウァレンティーヌスの贈り物(後編)(2000/05/10)

マリア様がみてる ウァレンティーヌスの贈り物(後編) バレンタインの「びっくりチョコレート」の箱が爆発したのは予想外だった。 でも、そのあとが問題。 その場を取り繕うために、チョコには当たりとはずれがあって、当たりの景品が「私とのデート券」と口走ってしまい…。 かくして、祐巳は祥子さまとデートできることになったのだが…。 『ファースト デート トライアングル』の他に短編も2編収録。

06-01 ファースト デート トライアングル

蔦子さん 「米粒食べたい」 (G)

オーダー/オードブル/メイン/デザート

祐巳さん1年の冬、バレンタインデー~日曜日。 『びっくりチョコレート』での新聞部プレゼンツ「山百合会幹部薔薇のつぼみのお宝探し大会」の景品であるところの半日デート。 時間的利便性と経済的制限を考慮した結果、全員K駅周辺での行動となった模様。 K駅はたぶん吉祥寺。 近所の公園は井の頭公園かな。 リリアンのあるM駅が多分三鷹。 三鷹と吉祥寺はJRのとなりの駅。

黄薔薇チーム、令さま+ちさとさん。 K駅周辺で映画→令さま特製お弁当。 由乃さんはストーキングモード。 自分の考えがまとまらないときにとりあえず動くタイプの由乃さんは強いよな。 迷ったり落ち込んだりしながら体を動かせる強さはうらやましい。 私はなかなか行動に移れないから。 でも心と行動が同期していない点では似たようなものか。 完璧な人間などいないのだ。

白薔薇チーム、志摩子さん+静さま。 K駅周辺で食材調達→リリアン女学園薔薇の館でお食事。 静さまは謎の人だ。 自分の人生経験レベルが足りないからだろう、今回の静さまの行動はわからない。 楽しそうでもないし、面白そうでもない。 楽しくなさそうでもないし、面白くなさそうでもない。 ただ興味深いもの(志摩子さん)を観察したいという学術的な衝動なんだろうか。 結果的に、志摩子さんを救う(というと変な言い方だけど)ことになる。 ロサ・カニーナ。 興味深い人物だ。

イベントとは関係ない紅薔薇チーム、祥子さま+祐巳さん。 K駅周辺でショッピングていうか、祥子さまの庶民生活体験。 単にアツアツなだけであり、ごちそうさまとしか言いようがない。 電車の中で読んでるとニヤニヤしちゃって危ないオジサンである。 最終的に乗り越えた振りしてちっとも乗り越えていない由乃さんを保護し、思い通りに行かない新聞部写真部合同特別取材チーム(三奈子さま+蔦子さん)と合流。 結局、傷付いたのはちさとさんだけってことか。 ちさとさんもただきゃぴきゃぴしてるだけの女子高生ではないので、このイベントを良い転機としてくれるはずです。

06-02 紅いカード

祐巳さん 「この薔薇、ロサ・キネンシスという名前だから」 (G)

びっくりチョコレート』をバレンタインイベント・祐巳さんサイドとするならば、『紅いカード』はバレンタインイベント・美冬さんサイド。 聖ウァレンティーヌスの悪戯によって消えた紅いカードの真相を暴く問題作。 鵜沢美冬という福沢祐巳そっくりな名前を与えられた彼女はその心の構造も祐巳さんと同じようなものであって、そんな彼女が主人公のこの短編はだから短いけれどマリア様がみてるそのものである。

06-03 紅薔薇さま、人生最良の日

蓉子さま (あーららこらら) (G)

バレンタインイベント・蓉子さまサイド。 生理痛とかわかんないし。 想像もできないし。 追撃を振り切るために窓からトイレに侵入した祐巳さん、そのとき個室にいたのが蓉子さまだった。 マリみて読んで、初めて泣いたのがこのお話でした。 蓉子さまはなんとなく、自分にとって分かりやすいキャラクターなんだ。


07 いとしき歳月(前編)(2001/02/10)

マリア様がみてる いとしき歳月(前編) 卒業を直前に控えたこの時期、黄薔薇さまの行動がおかしい。 どうやら、複数の男性とつき合っているらしいのだ。 ――って、証拠のツーショット写真を手渡されても。 これをどうしろっていうの、蔦子さん。 ほとほと困った祐巳の前に現れた黄薔薇さまは、黄薔薇革命の頃を彷彿とさせる、気怠い雰囲気をもっていて……。 『黄薔薇まっしぐら』の他に2編を収録。

07-01 黄薔薇まっしぐら

真美さん 「正解です。着席してください」 (G)

ことの発端/ウサギとネコとオオカミと/傘はり浪人の妻/イエローローズ騒動

祐巳さん1年の冬、バレンタインデーと卒業式の間、たぶん2月末と勝手に想像。 イエローローズ事件。 確か江利子さま、『いばらの森』事件のときに聖さまが生活指導室に呼び出されたのを見てうらやましがってたような。 想いがかなったということで(違う)。 変わったものに強い興味を感じる江利子さまの性質は、自分とはずいぶん離れた感覚なので少し難しい。 江利子さまを理解するなどおこがましいってことで心の平衡を保ってみる。

07-02 いと忙し日日

志摩子さん 「好きな人の仕事を代わりにやるのって、全然苦じゃないわ。祐巳さんだってきっとそうでしょう?」 (G)

月曜日/火曜日/水曜日/木曜日/金曜日/土曜日/おまけ

祐巳さん1年の冬、卒業式の少し前かな。 「三年生を送る会」の準備と運営。 「薔薇さま方のさよなら会」の準備と運営(隠し芸含む)。 名取ってすごいんだっけ。 弟子をとっても良いレベルと聞いたことがあるようなないような。

07-03 一寸一服

山辺さん 「食べますか」 (G)

焼き芋半分で女子高生を骨抜きにした熊男の必勝ナンパテク大公開。


08 いとしき歳月(後編)(2001/04/10)

マリア様がみてる いとしき歳月(後編) 卒業式まであと二日。 どうしよう、もうすぐ薔薇さまたちが卒業しちゃう! 急に寂しさが押し寄せてきた祐巳。 なのに紅薔薇さまったら、遺言めいた言動なんかして寂しさに追い打ちをかけるのだった。 ……『will』 ついに来てしまった卒業式。 しかし主役たちには実感が全然なくて。 ……『いつしか年も』 他に、聖と志摩子の出会いから姉妹の契りまでを描いた『片手だけつないで』も同時収録。

08-01 will

蓉子さま 「もちろん。七つの冬に。お味噌汁でやったの」 (G)

忘れもの/お餞別

祐巳さん1年の冬、卒業式直前。 熱いものをストローで飲むと、空気に触れないので熱いまま口に入ります。 しかも、ストローの太さに集中して熱がやってくるので分散しません。 そんなわけなので熱いものはストローで飲まないように。 まあ、実験して教訓を得るのが一番ですね。 蓉子さまと祐巳さん、聖さまと祐巳さん、それぞれで気持ちの整理をつけて。 いよいよ、薔薇さま方は卒業です。

08-02 いつしか年も

静さま 「さよならは言いません。 またお会いするつもりでいますので」 (G)

直前の卒業生/江利子・聖・蓉子/送辞と答辞/光の中へ

祐巳さん1年の冬、卒業式当日。 蓉子さま、聖さま、江利子さまの3人がご卒業。 静さまはこのあとイタリアへ。 思い出のたくさん詰まったリリアン高等部。 思い残すことがないというのは、それまでの毎日を懸命に生きてきた証。 軽く目を閉じていろんなものに感謝したら目を開けて背筋を伸ばして、「じゃあね」。

08-03 片手だけつないで

蓉子さま 「あの子。 あなたに似ているわ」 (G)

春の風/秋の絆

聖さま3年の春~秋。 聖さまと志摩子さんの出会い、蓉子さまのおせっかい、姉妹の契り。 「長い旅の途中で、同じ木陰を選んで休んだ言葉の通じない者たちのように」というたとえ方がとっても志摩子さんらしくてステキ。 アニメ版のこのシーンは実に素晴らしく美しい。 二人が似ているという弱点てどんなだろう。 喪失を恐れるあまり他者との関わりを遮断し、心に鎧を着込んだ結果孤独の中で強がってるところかなあ。 であれば自分も同じだし、たぶん結構多くの人が同じだと思う。


09 チェリーブロッサム(2001/08/10)

マリア様がみてる チェリーブロッサム 私立リリアン女学園は伝統あるカトリック系のお嬢様学校――高等部新入生代表の挨拶をした乃梨子は実は仏像の造形美に魅せられている。 マリア様を愛でる学園生活に慣れるように瞳子さんがさっそく何かと世話をやいてくださる。 でも当然ミサだけでも憂鬱なのに紅薔薇さま、黄薔薇さまそして白薔薇さまのお姉さまの歓迎式・マリア祭もあって…。 新キャラ登場の『銀杏の中の桜』『BGN』収録。

09-01 銀杏の中の桜

菫子さん 「そういうのを、友達と呼ばずに何と呼ぶ?」 (G)

サクラチル/マリアと弥勒/ロザリオか数珠か/マリア祭の宗教裁判

祐巳さん2年の春、ていうか祐巳さん出てきません。 乃梨子ちゃん1年の春。 あとがきをちゃんと読めば、このお話こそがマリみての原点であると書いてあるわけですが、気付きませんでした。 ファンサイトを巡っているときに『銀杏の中の桜』が雑誌コバルトに掲載された最初のマリア様がみてるだと知ったわけで。 なるほど、そう思って読むと確かに、祥子さまや令さまは名前が出てこない(紅薔薇さま、黄薔薇さまと呼ばれている)し、祐巳さんや由乃さんなんか背後に控えてると1行で書かれて終了。 こんなに特殊なのに、改めて今読むまで特殊であることに気付かなかった。

なぜか。 簡単です。 乃梨子ちゃんが出てるから。 もう乃梨子ちゃんしか見えない。

09-02 BGN(バックグラウンドノイズ)

志摩子さん 「ああ、そう。 そうだった気がする」 (G)

桜が散れば/8-3=正/気になる一年生/裏・マリア祭の宗教裁判

祐巳さん2年の春。 母の日に引っ掛けてあるらしい記述もあるので、5月頃と想像しておきます。 『銀杏の中の桜』をこれまでのおなじみレギュラーサイドでお楽しみいただきます。 ひとつの出来事(この場合マリア祭)をいろんな視点から書いていて、ところどころでセリフがリンクしたりしてて、こういうの好きです。 バレンタインイベントのときもいろんな視点でお話が展開して楽しかった。 今回も良い感じです。


10 レイニーブルー(2002/04/10)

マリア様がみてる レイニーブルー 新入生の乃梨子に特別な親しみを抱く白薔薇志摩子だったが、ロザリオの授受には踏み切れないでいた。 そんな折乃梨子が薔薇の館に呼ばれるが、紅薔薇の祥子と口論になってしまい……!? 由乃の剣道部入部に反対する令、半年前の"黄薔薇革命"では由乃はついカッとなってロザリオを突き返し、絶縁を言い渡したのだが……!? 『ロザリオの滴』『黄薔薇注意報』『レイニーブルー』の三話を収録。

10-01 ロザリオの滴

蔦子さん 「うん。 わたしはカメラマンだから。 シャッターを切るとき、心の中まで写したいと思っているのよ」 (G)

ハッカ飴/レインドロップ

今回はひとつのイベントを複数の視点でというわけではなく、同時進行する白黄紅それぞれを追う展開になります。 まず白。 志摩子さん2年の梅雨時(6月頃)。 乃梨子ちゃん一般人→薔薇の館お手伝い→白薔薇のつぼみ。 『片手だけつないで』『銀杏の中の桜』『ロザリオの滴』と白薔薇特集。 白薔薇ファンの私にはたまらない展開。 乃梨子ちゃんはちょっとできすぎなくらいいい娘さんだ。 うん。

いったん沈んで幸せに。 若者は悩もう。 悩んだ分だけ大人になってからの人生に深みが出るんだよ。 …出るんだと信じたい。

10-02 黄薔薇注意報

ちさとさん 「由乃さん。 本当に身体固いわね。 お風呂上りに、家で自主トレしなさいよ」 (G)

あやしい雲ゆき/雨模様

次に黄。 由乃さん2年の梅雨時(6月頃)。 『ロザリオの滴』と同じ時期の黄薔薇姉妹。 同じようにいったん沈んで幸せに。 沈んだ時期も白薔薇と同時っぽい。 由乃さん剣道部員に。 『ファースト デート トライアングル』でつらい目にあったちさとさん、剣道部員になっていました。 彼女も案外思い切ったことをするタイプなのかもしれない。

剣道部の野島部長って先生じゃなくて生徒だよね。 「田沼さんあとはよろしく」とか言って、姓で呼んでますが。

10-03 レイニーブルー

祐巳さん 「約束をもらえれば、その日までは安心していられますから」 (G)

予感/スマイル スマイル/スウィーツ/青い傘 紅い傘

そして紅。 祐巳さん2年の梅雨時(6月頃)。 『ロザリオの滴』『黄薔薇注意報』と同じ時期の紅薔薇姉妹。 こちらは沈みっぱなし…。 お気に入りの青い傘は盗まれ、大好きなお姉さまとはすれ違い。 瞳子ちゃんの言動も不安だし、祐巳さんピンチです。 濡れネズミのまま次巻へつづく、と。


11 パラソルをさして(2002/07/10)

マリア様がみてる パラソルをさして 紅薔薇・小笠原祥子さまは雨のなかに祐巳をおいて、瞳子ちゃんと車で去っていった。 祐巳は子猫のように素敵なお姉さまに捨てられてしまった…!? ずぶ濡れになった祐巳を気遣ってくれた佐藤聖さまの傘に入れてもらった祐巳だったが、その後も祥子さまは不登校を続けていて…。 いったい何が起こったの!? 前巻第3話『レイニーブルー』の波乱万丈の続編、ついに登場!!

11-01 パラソルをさして

桂さん 「よくわかんないで走ってきたけど、今ここで会って、一番このことを伝えたいのは祐巳さんだって、気づいたわ。 私はっ」 (G)

茶色い雨傘の彼女/クラスメイトたち/ミルクティー、ウーロンティー/ウェルカム/白い日傘/訪問者/青空の下で

祐巳さん2年の梅雨時(6月頃)、『レイニーブルー』の続き。 柏木さん成分含有。 一番下まで沈んだ濡れネズミ祐巳さんは、今回は上がるだけです。 聖さまのご学友、加藤景さん登場。 メガネがキュートな女子大生。 景さんの大家さんの弓子さんはどうやら祥子さまのお祖母さまの彩子さんのリリアン時代のお友達。 聖さまと景さんに暖めてもらい、由乃さんには抱きしめられ、青い傘は帰ってきて、だんだん上向きになる祐巳さん。 メガネがキュートといえば蔦子さんだけど、メガネ×メガネで妄想したら楽しいかも…。

すれ違いまくりの紅薔薇姉妹は『びっくりチョコレート』でも経験しているわけですが、今回ははっきりと認識できる敵性体として瞳子ちゃんが存在しているのです。 「もうダメかもしれない度」は前回よりも格段に高いのです。 お祖母さまは、かわいい孫の祥子さまをここまで変えた存在である祐巳さんに言いようのない感謝の気持ちを持っていたのかも。 だから心配させないでと。 逆効果だったわけですが。

アニメ版はここで最終回です。 「あなたが好きなの」は激しく唐突過ぎるセリフでちょっとどーかなーとか思ったわけですが、比較的詳しく経緯が説明されている原作でもそのセリフはやや唐突気味なわけでして。 ただ、ここで終わられると瞳子ちゃんがやなヤツで終わっちゃうのが悲しいですねぇ。


12 子羊たちの休暇(2003/01/10)

マリア様がみてる 子羊たちの休暇 梅雨が明けて、めっきり暑くなった期末テストの最終日。 夏休みを前にして、リリアン女学園高等部生徒会本部である薔薇の館の会議室兼サロン内に、山百合会の幹部全員で総勢六名が勢揃いしていた。 夏休みの予定をきいていた祐巳は、つまらなかった。 みんな姉妹で一緒の予定があるのをうらやましがっていたのだ。 ところが、憧れの紅薔薇さま・祥子から避暑地の別荘へ行こうと誘われて……!?

12-01 子羊たちの休暇

祥子さま 「ここでは、私はあなたを守れない……!」 (G)

夏休みの予定/紋白蝶のみる夢は/押し葉の暑中見舞い/お坊ちゃま、お嬢さま/霧中模索/天使の歌

祐巳さん2年の夏休み前半、たぶん7月の終わり頃。 祥子さまと一緒に避暑地の別荘へ。 祐巳さんコシヒカリ姫→天使さま。 避暑地というものに縁がないので想像できませんが、軽井沢とかその辺なんでしょうか。 祥子さまは常に戦っている。 世界が敵対しているように思ってるんだろうな。 負けると分かっていても戦う祥子さまは漢らしい。 祐巳さんが弱点だってところもまた漢らしいぞ。

カナダを蹴った瞳子ちゃんだけど、つまりこの時期から既に祐巳さまLOVEってことなんだろうか。 家族とカナダに行くよりもつかず離れず祐巳さまのそばにいたいと。 この時期からっていうか、もう初めっから祐巳さまLOVEだったのかな。 「瞳子ちゃんは勘違いされるように計算されて描かれている」と心に言い聞かせながら読むとえらい可愛く思えてきます。 たぶん祐巳さんの妹は瞳子ちゃんで決まりだろうから(これ書いてるのは『妹オーディション』のあとです)、決まったらそのあとに種明かし(いつから祐巳さまLOVEだったのかとか)の短編が出るに違いないと期待しています。


13 真夏の一ページ(2003/04/10)

マリア様がみてる 真夏の一ページ もうすぐ二学期が始まる夏休みの一日――リリアン女学園の山百合会では、恒例の学園祭のことで花寺学院高校の生徒会と集まることになる。 ところが紅薔薇さまの祥子さまは男嫌い。 かくして山百合会の秘密会合が招集され、祥子さまの男嫌い克服㊙作戦、略してOK大作戦が開始されるのだけど…。 祐巳と祐麒の福沢姉弟やつぼみたちが活躍する夏休み最後の大事件――!? シリーズ第13巻!!

13-01 略してOK大作戦(仮)

祐巳さん 「名付けて『いきなり男子校の中に投げ込むとショックが大きいから、徐々に慣らしていって男嫌いを克服してもらおう大作戦』!」 (G)

オファーとプロット/食えない男/いざ、決行

祐巳さん2年の夏休み後半。 柏木さん成分含有、花寺メンバーも多数登場。 花寺の生徒会関係者である祐麒くんからの提案により、夏休み中に非オフィシャルな会合を計画する祥子さま以外の山百合会。 男嫌いというよりは、慣れてないだけのような気がするなぁ。

13-02 おじいさんと一緒

志摩子さん 「うわあっ」 (G)

ネタはほうきとちり取りで/待ち合わせの場所まで/タクヤ君を探せ!

祐巳さん2年の夏休み後半、あー祐巳さん出てないや。 『略してOK大作戦(仮)』の直後、ネタの匂いを感じた三奈子さま。 真美さんをけしかけて乃梨子ちゃんの「ボーイフレンド」、タクヤ君に迫ります。 要するにこのダンディなおじさまがタクヤ君。 大学生。 15歳を相手にしてロリコンと呼ばれる男。 15歳なら全然ロリじゃないだろうに(うわぁ…)。

13-03 黄薔薇☆絵日記

由乃さん 「現実を見据えなきゃ」 (G)

七月○日(土) 晴れ/八月△日(日) くもり/八月×日(土) 晴れ

祐巳さん2年の夏休み後半、あーこれも祐巳さん出てないや。 短編。 令さまの日記、脳内補完バージョン。 令さま、ファンタジーなお方です。


14 涼風さつさつ(2003/07/10)

マリア様がみてる 涼風さつさつ 二学期、恒例の学園祭シーズンが近づいてリリアン女学園では、男子校の花寺学院との生徒会代表の顔合わせが行われる……。 次々と自己紹介をする学ラン軍団の面々と、紅薔薇さまの小笠原祥子さま、黄薔薇さまの支倉令さまはじめ山百合会のお嬢さまたち。 妹のつぼみたちも忙しくなるが、そんなとき祐巳と一年生の可南子に姉妹の噂が!? 新聞部の取材に可南子は……!? 人気シリーズ第14巻!!

14-01 涼風さつさつ

蔦子さん 「もちろん、賄賂として使うのよ」 (G)

はじめの一歩/それが問題だ/お蔵入り『パン事件』/私を見つけて/花寺の合戦

祐巳さん2年の二学期。 花寺学園祭のオフィシャルな打ち合わせから花寺学園祭当日まで。 柏木さん成分含有。 可南子ちゃん登場。 いきなり電波飛ばしてます。

学園祭当日の祐巳さん誘拐事件、柏木さんがかっこいい。 シリーズ通して一番ステキなんじゃないかな、この土下座が。 王子さま姿でダンスより、唐辛子色のスポーツカーより、パンダの着ぐるみで土下座がかっこいいとはどういうことだろう。 自分自身の過ちではないけれど責任を取る姿勢は漢だな、柏木さん。


15 レディ、GO!(2003/11/10)

マリア様がみてる レディ、GO! 花寺学院の学園祭も終わり、リリアン女学園の次の学校行事は、体育祭。 祐巳の二年松組にはスポーツ万能の生徒がいなくて、いまいち盛り上がらない。 出場種目を決めるホームルームでも、祐巳は上の空。 ケンカ別れしてしまった一年の可南子のことを考えていた…。 ボーッとしているうちに、祐巳は借り物競走に出場することに!? ショックさめやらぬまま、祐巳はお姉さまの祥子に相談するが…!?

15-01 レディ、GO!

由乃さん 「カナリア祭りで浮かれてカーニバルよ」 (G)

可愛さ余って今日の敵/準備万端?/友の情とお姉さま/親の恥はかき捨て/ジョーカー、アンカー/罰ゲームの相場

祐巳さん2年の秋、リリアン体育祭。 学園祭に向けた労働力確保のために…じゃなくて、可南子ちゃんとの関係を何とかするために無謀な賭けに出る祐巳さん。 体育祭の緑チームと赤チーム、勝ったほうが勝ち。 祐巳さん勝利→山百合会の労働力として学園祭まで勤労奉仕。 可南子ちゃん勝利→なんでもひとつ言うことを聞く(後に祐巳さんとのツーショット写真と判明)。 直接対決となったリレーで可南子ちゃんに抜き去られるも、総合成績は僅差で祐巳さん勝利。

今回はまた、瞳子ちゃんが可愛さ炸裂です。 出遅れたから男性パートとか言っちゃってますよ、ほんとは祐巳さんと踊りたかったからなのに(妄想)。 あーもう。 ちなみにおそらく可南子ちゃんも同じ理由で男性パートなんだろうな。 祐巳さん大人気だ。 「天敵」可南子ちゃんに祐巳さまを独り占めされてなるものかと山百合会の手伝いに押しかけてきちゃうし。


16 バラエティギフト(2004/01/10)

マリア様がみてる バラエティギフト 木曜日の放課後。 いつものように薔薇の館の二階に足を踏み入れた祐巳は、異様な光景を目にする。 由乃が、灯りもつけずにテーブルの一点を見つめていたのだった! 由乃の視線の先にあったのは、デパートの包装紙で包まれた箱。 箱には前黄薔薇さま・江利子の字で『可愛い妹たちへ』と書かれている。 由乃は包装をはがしてしまうが…!? 贈り物からはじまる、4編のスペシャル・ストーリー!!

16-01 バラエティギフト

祐巳さん 「だるまさんって、何? 仏様?」 (G)

バラエティギフトI/バラエティギフトII/バラエティギフトIII/バラエティギフトIV/バラエティギフトV

祐巳さん2年の秋、体育祭の翌週なのかな。 謎の贈り物をめぐる由乃さんの葛藤。

16-02 降誕祭の奇跡

美嘉さん 「そんなにも待てない、かな」 (G)

黒須ひかりさん、2年。 祥子さまや令さまと同学年の模様。 去年のお話になりますね。 三田-黒須でサンタクロースかな。

鹿取真紀さん、2年担任教師。 鹿取先生が生徒だったときのお話。 美嘉さん、死ぬのは反則だと思います…。

16-03 ショコラとポートレート

笙子ちゃん 「私、それをもらって宝物にする。 十代の、唯一のポートレートとして飾っておくの」 (G)

びっくりチョコレート』のときのバレンタインイベント・蔦子さんサイド。 当時「中坊」の笙子ちゃんと蔦子さんの出会い。 江利子さまが「克美さん。私、安心したわ。あなたにも、そんな顔をすることがあったのね」で、克美さまが「私のことなんか、見てくれていないと思っていたけど――」ということは。 二人はお互いを意識していたということですかね。 敵対心ていうか、まああれだ、なんかムカつく~みたいな感情であったとしても、その人に向かうベクトルを持った想いは結局そういうことなんだよ(どういうことだよ)。 愛情の反対は憎悪ではなく、無関心。 気になってるってことはすでにそこには愛情があるんです、きっと。

16-04 羊が一匹さく越えて

乃梨子ちゃん 「……祐巳さま。 他人が一生懸命育てた話を途中で引っこ抜くのは、反則じゃないですか」 (G)

祐巳さんが『レイニーブルー』真っ只中のお話。 青い傘は福島旅行から帰還後。 乃梨子ちゃんはよく気の付く娘さんなわけですが、ちょっと行き過ぎかもしれない。 これじゃエスパーだよ。 まあ、この後どんどんニュータイプ化していくわけですが。 そんなわけで乃梨子ちゃんの面接試験の思い出と白いポンチョ事件。

16-05 毒入りリンゴ

江利子さま 「私は、可愛いお姫さまをいじめる継母が性に合っているのよー」 (G)

バラエティギフト』江利子さまサイド。 江利子さまは許容量をオーバーしたら奇行に走るんです。 お気に入りの後輩にちょっかいを出し、なつかしい親友に会って心の平衡を取り戻すのです。 ちょっかい出された方の後輩はまあ、大変なんですがね。


17 チャオ ソレッラ!(2004/04/10)

マリア様がみてる チャオ ソレッラ! 体育祭が終わり、リリアン女学園高等部の二年生を待ち受けるイベントは、修学旅行! お姉さまや妹との別れを惜しんだ祐巳、由乃、志摩子は、成田空港から飛び立つ。 行き先はカトリックの総本山もある、食と文化の国イタリア! 全二年生が二手に分かれ、7泊9日でイタリア国内を回る旅行日程。 偶然にも、山百合会の三人は同じグループ。 蔦子や真美も同じで、なにやら波乱の予感が…!?

17-01 チャオ ソレッラ!

志摩子さん 「でも、感じたのよ。 近くにいる、って」 (G)

それぞれの餞/出だしのハプニング/ゆるゆる問答/真実の口の泣き言/花の都はどんな街/響く! 傾く!! 溶けている!?/インコのヒント/水の都から島国へ/お土産レポート

祐巳さん2年の秋、たぶん9月後半。 修学旅行でイタリアへ。 私は四国の高校なんだけど、修学旅行は東京でした。 そんなことはともかく、リリアン女学園の修学旅行はイタリア。 どうやら近年は毎年イタリアの模様。 私は旅行嫌いでして、海外旅行なんてもってのほかでして、リリアンの生徒じゃなくて良かった(ぉぃ)。 まああれですよ、異文化との接触は人生に深みを与えてくれることでしょう。 リリアンでイタリアといえば静さま。 読者サービスだと思うけど、ばっちり登場してくれます。 うれしい。

そして忍び寄る聖さまの影。 『毒入りリンゴ』での怪しげな行動はここにつながっていたのですね。 「どーもー、サトーでーす」 「どうも、カトーです」 「いやー、来ましたね~イタリア」 「でもなんでこの時期なわけ? しかもあなた去年も来たんじゃないの?」

17-02 紅薔薇のつぼみの不在

可南子ちゃん 「それじゃ、私が祐巳さまの妹になっても構いませんか?」 (G)

2年生が修学旅行に出かけているリリアン女学園、薔薇の館。 1年生ズの中ではキャラが地味目な可南子ちゃんですが、それは瞳子ちゃんとかがあまりにも派手なだけであって。 可南子ちゃんもなかなかの大物であることが垣間見える短編。


18 プレミアムブック(2004/08/10)

マリア様がみてる プレミアムブック 「ごきげんよう」 無垢な笑顔で挨拶を交わし、マリア様のお庭に集う乙女たち。 彼女たちの学園生活を、少しだけ覗いてみませんか? 祐巳と祥子が出会う「波乱の姉妹宣言」をはじめ、TVアニメ化された『マリア様がみてる』ファーストシーズン全十三話と、設定資料集をフルカラーで紹介! さらに、声優陣へのインタビューや書き下ろし小説、コミックなど、ファン必見のオフィシャルブック!

18-01 Answer

蓉子さま 「見つかるといいわね。その何か」 (G)

通常、「著者:今野緒雪、イラスト:ひびき玲音」となっているマリみてですが、この『プレミアムブック』だけは「著者:今野緒雪 ひびき玲音 with 山百合会」という特別編成。 アニメ版の紹介がメインですが、おまけの短編としてこの『Answer』が収録されています。 これを第18巻と数えるのは不自然かもしれませんが、私の中ではこの本もシリーズとしてつながっているのでこの表現で行きます。 アニメ版セカンドシーズンの同様の本も出してくれるのかなぁ。

祥子さま1年の春、蓉子さまは2年。 要するに蓉子さまの一目惚れってことなんでしょうか。 先代は紅白黄全員揃ってたんですね、名前は出てきませんが。 近年で不在になったのは白の聖さまと志摩子さんの間だけってことか。


19 特別でないただの一日(2004/10/10)

マリア様がみてる 特別でないただの一日 修学旅行直前、今年の学園祭で上演される山百合会主催の劇の演目が、紅薔薇さまである小笠原祥子さまから発表された。 とりかえばや物語。 顔のそっくりな姉弟が、男女入れ替わってしまう話。 ということは当然、主役は、祐巳と祐麒で…!! 祐巳たちがイタリアから帰国したあと、花寺の出演者がリリアンを訪れ、衣装合わせが行われた。 一年椿組三人娘の中で、可南子だけはなぜか不機嫌で…!?

19-01 特別でないただの一日

瞳子ちゃん 「遅刻してきたくせに」 (G)

ショック2/チェンジする?/どうなる どうする/ああ、勘違い/ドラマティックス

祐巳さん2年の秋、リリアン学園祭。 花寺の学園祭のときすぐあとにリリアンの学園祭もあるのかと思っていたけれど、結構間が開いているような気がする。 間に体育祭と修学旅行があったからなぁ。 思えば去年の学園祭から始まったんですねぇ。 あれから1年です。 柏木さん成分をわずかに含有。

可南子ちゃんの物語はここで終了。 なんか、「完」て出たのが見えたようだ。 それにしてもお父さん、高校生を孕ませちゃうのはどうかと思うぞ…。 遅刻してきたことを知っている=最初はいなくて、途中からいたことを知っている=祐巳さまがいつ来るのかそれはもうドキドキしながらずっと姿を探していた。 ということで、やっぱり瞳子ちゃんの行動は可愛い。 祐巳さまはご自分がどんなにステキな女の子か自覚していらっしゃらないし、どんなに想われているかお気付きになられない。 てゆうか私の想いに気付いて光線をフルパワーで発射しているのに祐巳さまってば(涙)。

祐巳さんは「素」な感じなところが魅力的だけど、別の表現だと飾らないところが魅力的だけど、その中心が若干ズレてるってのがまた魅力倍増なんだな。 いわゆる福沢時空てやつだな。 なんだかんだで祐巳さんに貫禄みたいなものが出てきたようなそうでないような。 乃梨子ちゃんはそのあたりを無意識に察知しているようなしていないような。 由乃さんなんか、自身の性格+江利子さまからのプレッシャーに加えて親友の成長を感じてしまって、実はかなりあせってたりしているようなしてないような。


20 イン ライブラリー(2005/01/10)

マリア様がみてる イン ライブラリー 学園祭が終わった翌々日の火曜日の放課後。 祐巳は、とてつもない睡魔に襲われる。 学園祭後の休日、いろいろ考えてあまり眠れなかったのだ…。 薔薇の館での話題は、祐巳と由乃の妹選びのこと。 そろそろ本気で考えくちゃいけないのかな…と考えているうちに、祐巳は眠ってしまう。 目を覚ますと『図書館に行ってきます』という祥子さまの書きおきが……。 本をめぐるスペシャル・ストーリー!

20-01 イン ライブラリー

瞳子ちゃん 「だって祐巳さま、瞳子にはご用がないみたいですから」 p48 (G)

祐巳さん2年、学園祭の2日後。 うたた寝てしまった祐巳さんが前後不覚になっているスキに行方不明になってしまったお姉さま。 祥子さま捜索部隊が行く。 祐巳さん+瞳子ちゃん+三奈子さま-瞳子ちゃん+志摩子さん+乃梨子ちゃん+由乃さん+令さま+瞳子ちゃん+真美さん+蔦子さん。

20-02 静かなる夜のまぼろし

静さま 「手始めに、髪の毛でも切ろうかな」 p44 (G)

静さま2年のクリスマス。 夏に食べたお素麺のピンクの一本取られた恨みをクリスマスに返す。 栞さんの件があるから聖さまのことあきらめた(つもり)なのに、なぜかそこにいる志摩子さん。 聖さまに振り向いてもらいたかったから山百合会幹部選挙に立候補。 やっぱり不思議な人だ、ロサ・カニーナ。

静さまは誰にも負けない強力な心の壁を持っている。 本場イタリアへ留学できるだけの歌の才能と行動力、それを支援できる家族の理解と財力。 これほどの幸運はない、私は幸せものだと思いつつイタリアへ行ったんだろうけれど、実際は「歌に逃げた」のかもしれないなぁ。 いやいや、静さまのことだからきっとそんなの分かった上で旅立ったに違いない。 逃げることは悪いことじゃない、私にとってはむしろ逃げてくれたほうが親しみやすい。 世の中、立ち向かえるほどの力を持った人間ばかりじゃないはずだよ。 まあ小説としてはそういう特別な力を持った人のほうが面白いけどさ。 えーと、そんな強さや弱さを隠さないところが静さまの魅力、ということで。

20-03 ジョアナ

瞳子ちゃん 「だったら、あなたがエイミーをやれば?」 p60 (G)

特別でないただの一日』で演劇部を飛び出してきた瞳子ちゃんの詳細説明。 およびその後祐巳さんの不思議なパワーで演劇部に復帰した瞳子ちゃんの詳細説明。 てか、短かすぎるよー。

20-04 チョコレートコート

真澄さん 「自分のなんて、寂しいわ」 p111 (G)

レイニーブルー』で三奈子さまが言っていた「お姉さまのせいで傷ついたクラスメイトのこと」のお話。 寧子さまと浅香さんが姉妹、でも寧子さまと真澄さんが両想い。 三角関係。 浅香さんや真澄さんは三奈子さまと同学年、つまり祥子さまや令さまと同学年。

これはマリみてではない。 けれど、マリみての世界の中で起こったできごと。 こういうお話が書ける=読者の心の中に作品世界ができあがっている、というのは、作者としてはうれしいのではないかと勝手に想像します。

20-05 桜組伝説

白妙さん 「ロザリオを持っている魔なんていて?」 p145 (G)

これもマリみてではない。 むしろジャンル的にはライトなSFなんじゃないか(笑)。 結局、桜組はなぜ桜組なんだろう。

20-06 図書館の本

みきさん 「妹にしてください、っていうのは無理ですよね」 p191 (G)

祐巳さんのお母さん(みきさん)はリリアン卒業生。 みきさんの在学中のお話。 さーこさまはおそらく、祥子さまのお母さんの清子さん。 みきさんは、祐巳さんのお姉さまの祥子さまが、さーこさまの娘であることに気付いているんでしょうか。


21 妹オーディション(2005/04/10)

マリア様がみてる 妹オーディション 十一月に入った最初の月曜日。 つぼみ三人が集まる中、由乃の爆弾発言が飛び出す。 なんと、妹をオーディションで選ぶと言うのだ! 江利子さまが決めた妹選びの期限が迫っているのに、出会いのない由乃が考えついた計画。 違和感を覚える祐巳だったが、祥子さまはなぜか乗り気で、祐巳を参加させようとする。 翌日には新聞部もオーディションのことを知っていて、悩む祐巳は志摩子に相談するが!?

21-01 妹オーディション

祐巳さん 「お、横暴ですわ、お姉さまの意地悪」 p18 (G)

是か非か オーディション/マリア様の星/ようこそ茶話会へ/中間報告/バトル本番/収穫

祐巳さん2年の秋、11月。 剣道大会の前。 去年の試合も11月だったような気がするから、『黄薔薇革命』からちょうど1年後ということになります。 ちなみに『マリア様がみてる』のときの祥子さまのセリフは「横暴ですわ! お姉さま方の意地悪!」。

気になる下級生が数名。 内藤笙子ちゃん。 『ショコラとポートレート』の彼女です。 すっかりステキなお嬢さんになって帰ってきましたが、やはり彼女の心は蔦子さん一筋のようです。 高知日出実ちゃん。 新聞部期待のルーキー。 どこで出てきたんだっけ。 イエローローズ事件のときはいなかったはずだし、『おじいさんと一緒』に出てたかしら。 新聞部姉妹は「み」の字がみんな違います。 三奈子さま・真美さん・日出実ちゃん。 有馬奈々ちゃん。 おそらく由乃さんの妹に決まりの彼女。 1年すきまを作るとは思いがけない作戦ですが、本当に由乃さんにぴったりの子が見つかった感じです。

なんとなくゆとり教育という言葉が頭の中を通り過ぎて行きましたが、たぶん関係ないです。 月曜日・藍子ちゃん(祐巳さん派)・遅刻、火曜日・その子ちゃん(由乃さん派)・ミーハー、水曜日・のぞみちゃん(たぶん祐巳さん派)・大人数で押しかけ、木曜日・美佐江ちゃん(由乃さん派)・泣いて帰り、金曜日・千草ちゃん(たぶん祐巳さん派)・現れず。


22 薔薇のミルフィーユ(2005/07/10)

マリア様がみてる 薔薇のミルフィーユ 「試験休みに、遊園地へ行きましょうか」 12月のとある放課後。 祥子の突然の誘いにびっくりした祐巳。 うれしさと同時に、今になって延期になっていた約束を果たそうとする祥子に、どこか寂しさも感じてしまうのだった…。 期末試験が終わり、遊園地へでかけた祥子と祐巳。 そこで二人を待ち受けていたのは…!? 祐巳、由乃、志摩子。 それぞれの揺れる心を描いた、3編のストーリーを収録!

22-01 黄薔薇パニック

百戦危うし?/パニック! アタック!!/勝負の行方

22-02 白薔薇の物思い

平和な二人/物思いの種

22-03 紅薔薇のため息

期末試験のご褒美/ハイテンションとジェットコースター/ため息のミルフィーユ


23 未来の白地図(2006/01/10)

マリア様がみてる 未来の白地図 試験休み、祐巳に柏木から電話がかかってくる。 瞳子が家を飛び出して、戻ってこないだという! 乃梨子や可南子など、心当たりに電話しようとする祐巳。 しかし、捜すまでもなく瞳子は祐巳の家に現れる! 近所で帰宅途中の祐麒と出会ったのだった。 瞳子に家出の事情を訊けないでいる祐巳だったが…! 祐巳と瞳子の関係に変化が…!? クリスマス・イブに何かが起こる、シリーズ最新刊!

23-01 未来の白地図

予期せぬ客人/何となく、の中には/ひょんな事から/クリスマスなのに

23-02 薔薇のダイアローグ


24 くもりガラスの向こう側(2006/04/10)

マリア様がみてる くもりガラスの向こう側 祐巳が瞳子からロザリオを突き返されたクリスマスパーティーの三日後。 祐巳の家に祥子から手紙が届く。 小笠原邸での、泊まり込みの新年会の誘い。 今年は女性限定なのだという。 年が明けて、三薔薇姉妹が小笠原邸に勢ぞろい! 百人一首や、人間双六で楽しく時間を過ごしていたが、祥子について衝撃の事実が明らかになり…!? 祐巳と祥子がいっしょに過ごす二度目のお正月は、波乱の予感!!

24-01 くもりガラスの向こう側

お姉さまのリード/一年の計/寄り道と道すがら/新年会てんこ盛り/近くて遠き? 遠くて近き?/冷たい風/心のくもりガラス


25 仮面のアクトレス(//)

マリア様がみてる 仮面のアクトレス

25-01

/


26 イラストコレクション(//)

マリア様がみてる イラストコレクション

26-01

/


27 大きな扉 小さな鍵(//)

マリア様がみてる 大きな扉 小さな鍵

27-01

/


28 クリスクロス(//)

マリア様がみてる クリスクロス

28-01

/


29 あなたを探しに(//)

マリア様がみてる あなたを探しに

29-01

/


30 フレーム オブ マインド(//)

マリア様がみてる フレーム オブ マインド

30-01

/


31 薔薇の花かんむり(//)

マリア様がみてる 薔薇の花かんむり

31-01

/


32 キラキラまわる(//)

マリア様がみてる キラキラまわる

32-01

/


33 マーガレットにリボン(//)

マリア様がみてる マーガレットにリボン

33-01

/


34 卒業前小景(//)

マリア様がみてる 卒業前小景

34-01

/


35 ハロー グッバイ(//)

マリア様がみてる ハロー グッバイ

35-01

/


36 リトル ホラーズ(//)

マリア様がみてる リトル ホラーズ

36-01

/


未整理

花色散歩さんによるバラのデータ。 ロサ・キネンシス [Rosa chinensis] (Sp)ロサ・ギガンティア [Rosa gigantea] (Sp)ロサ・フェティダ [Rosa foetida] (Sp)ロサ・カニナ×ロサ・ガリカ [Rosa canina× Rosa gallica]

Wikipediaの「マリア様がみてる」。

投稿者 ミキオ | 2005-04-13(水) 22:45:12 | [マリア様がみてる] | 2005年04月 | ツイートする

zenback

前後のエントリ